【登山案内】幌尻岳新冠コース(陽希コース)に登るには?

来シーズン(2027年6月末~)、(幌尻岳登山者の)宿泊予約は、2027年4/1より受付します。よろしくお願いします。

ふかふか亭は、幌尻岳に単独・少人数で登られる方を応援します。

ご予約はこちらからどうぞ。

幌尻岳新冠コースの最新情報はこちら。

新冠コース(陽希コース)概略

日本百名山、日高山脈の主峰幌尻岳。標高2052m。

幌尻岳に登るコースはいくつかありますが、新冠コースの特徴として、

  • 渡渉が1箇所だけなので、比較的雨に強い。
  • 新冠ポロシリ山荘の予約競争が少ない。
  • 長い林道歩き(18.5km)

ということがあげられます。

アプローチ

新冠市街~林道入口 車25km

林道入口~イドンナップ山荘駐車場 車40km(所要時間2~3時間)

イドンナップ山荘駐車場~新冠ポロシリ山荘 徒歩18.5km(所要時間5~6時間)

一般的な日程

登山はそれぞれの力量、装備、スタイルによって所要時間などが大きく変わります。

アドバイスは平均的な登山者を想定してさせていただきますので、それぞれに自分の力量を判断して計画してください。

1日目 新冠からイドンナップ山荘まで車で入り、その後林道歩きをして新冠ポロシリ山荘に宿泊する。
2日目 頂上をピストンして新冠ポロシリ山荘に再び宿泊する。
3日目 長い林道歩きをして新冠市街地へ降りてくる。
という2泊3日でチャレンジされるのがいいでしょう。

どうして2泊計画?

  • 2日目に、無理して下山しても夜です。新冠周辺で一泊することになります。3日目だと、午前中には下山でき、お風呂に入ってから、次の目的地へ移動できます。あまり差がないじゃないですか。ほんとうに、無理しないでください。
  • 山頂に立ったときもしも天気がよく、体力に余裕があれば、山頂でのんびりしたり、7つ沼カールを観に行ってはいかが?無理に林道歩きを頑張るくらいなら、稜線でゆっくりと時間を使ってほしいなあ。
  • 実際の処、1泊で下山される方も相当数います。個人の自由だと思います。ただ、「2泊で計画しておいて体力と時間に余裕があったから1泊で降りてきた」というのと、最初から「1泊でいけるだろう」というのは違うと思います。

新冠ポロシリ山荘について

山荘は2階建てです。新冠ポロシリ山岳会の手で維持されています。

利用希望者は個人、団体とも、利用届を提出してください。

水場は山荘横の沢から取ります。要煮沸です。

寝具などは一切ありません。サンダルは少数あり。

ゴミや食料やガスは絶対に残してこないでください。

1人1泊1000円の利用料金が必要です。(事前振込もしくは山荘の箱へ)

新冠ポロシリ山荘の利用申込みはこちら(ホームページ)からどうぞ。

林道入口までの道案内

1つ目のポイント。道道209号を、宿から山方面に走っていくと、右に曲がる分岐があり右折します。

直進でも行けるのですが、ここで右折したほうが、わかりやすいです。

滑若橋が目印。橋をわたる。

2つ目のポイント。右手にシェル(現在は出光)のスタンドがあるところを、左へ行かず直進する。

道は左の方が本線ですので、間違えて左へ行かないようにしてください。

3つ目のポイント。Y字路を右へ。「岩清水アブカシャンベ線」へ。

ここからしばらく道なりに進みますと、正面に林道入口のゲートが見えてきます。

林道入口に到着です。ここからダート40km。所要時間2時間。

ここから先は携帯電話が使えません。

パンクに注意して、慎重に運転してください。

普通乗用車、軽自動車でも通行に支障がない程度の林道です。

林道でのパンクについて

林道でのパンクは大変面倒なことになります。

最近の車はスペアタイヤがなくパンク修理キットで対応するのですが、林道の石でパンクした場合、修理できないことがほとんどです。

JAFなどを呼びたくても電話は通じず、誰かが運良く通りかかるのを待つか、歩いて降りるしかありません。

ゆっくりゆっくり、20kmほどで行くのが安全策。(それでもちゃんと2時間でイドンナップ山荘に着けます)

歩く前にリタイアするハメになった人の、報告を聞くのはさみしいものです。

早朝出発をオススメするのは、

  1. パンクを避けるゆっくり運転をするため
  2. 万が一パンクしてもリカバリーの可能性があがるから

です。

レンタカーを借りる時のアドバイス
レンタカーを借りるときにスペアタイヤを付けられないか相談してみるのも手です。また、商用車バンはスペアタイヤ付属してるので指定するのもGOOD!

動画で解説

わかりやすく動画を作りました。

①新冠林道の解説動画・・・宿から林道入口までの詳細と、林道の様子です。

②イドンナップ山荘の説明動画です。

登山道について

登山道の雰囲気を紹介します。

登山口は山荘の左手横にあります。季節によっては笹や草がかかり、夜露で濡れることが多いです。

レインウェアのズボンを履くのも良い方法です。

沢沿いに進んでいきます。途中、崩落箇所の高巻きもあり油断はできません。

唯一の渡渉地点。通常は飛び石伝いで渡れます。沢靴は不要。

渡渉のあとはずっと視界のない急登が続きます。辛い。

他の百名山では考えられない野性味です。

こんな場所では事故は少ない。なんでもないように見えて細尾根などが潜んでいます。

出発前に注意するようにお伝えする場所を、ちゃんと聞いておいてください。

水場の渡渉。早い時期(7月上旬まで)は雪渓が残ります。自信のない方は軽アイゼン持参のこと。

渡渉の後は視界が広がってきますが、急登は緩みません。

いかに急登か上から見ればわかります。下りにも負担がかかるのがおわかりかと。

幌尻岳は日高山脈のど真ん中。景色は素晴らしいです。

幌尻岳は国境稜線からは少し離れているので、日高山脈の山並みが美しいですよ。

余裕があれば七ツ沼カールへ

山頂から片道50分で、幌尻の肩という場所に行けます。

そこからは七ツ沼カールを観ることができます。

時間と体力に余裕ある方はぜひ観ていただきたいのですが、お天気次第でしょうか。

ヒグマについて

北海道の山を登るとき、みなさんが心配するのはやはりヒグマでしょう。

ヒグマの生息している地域へ入っていくわけですから、当然遭遇の可能性はあります。

しかし、ヒグマは臆病な生き物で人を避けます。ヒグマが早めに気づけるように、熊鈴や笛が効果的です。

稀に出会ってしまうこともありますが、何もしなければすぐに立ち去っていきます。

私も何回か出会いました(最短10m)。

それでも「あ、人が来た~。面倒だけど移動するか」という感じで去っていきましたよ。

また、北海道の山中で単独テント泊をよくしますが、襲われたこともありません。

心配しすぎると山の楽しみが半減します。

「出会えればラッキー」

ぐらいの気持ちでいてください。

ちなみにこのコースで遭いやすいのは林道歩きです。

七ツ沼カールでの足跡

★近年は人を恐れずに逃げないヒグマが日本中で騒がせています。幌尻岳に関しても少しずつ変わってきている印象を受けます。「大丈夫、大丈夫!」なんて他人には気楽に言えなくなってきました。ただ、襲われる事例は未だにありません。

注意するべきこと

  • 携帯電話は林道に入ったところから圏外です(山頂付近は電波有り)。つまり何かトラブルがあった場合、地上と連絡をとるのが大変です。
  • 車に水や予備食料を準備しておきましょう。登山中に大雨などで林道が不通になった場合に耐えられるように。
  • ヤマレコ等の健脚自慢の方々の山行記録を鵜呑みにしないようにされたほうがよろしいですよ。自分の実力を正確に判断して計画してください。

個人ガイドをご希望の方へ

当宿は、少人数での登山を応援していますので、ツアー等の大人数のガイドはご紹介しておりません。

ただ、個人またはグループでの登山で、専属ガイドをお願いしたいという人には、日高の山に詳しい、安心・信頼できる方をご紹介することはできます。

北海道のガイド協会には、北海道の山岳ガイドの一覧があります。

その中から選んでいただくのも一つ。

「多すぎてわからない」という方は、あくまでも個人的なおすすめですが、

ミニムーン・フラワーさん

北海道登山ガイド西田晋輔さん

ガイドピリカさん

ユアタイムマウンテンガイドサービスさん

(順不同)などにお尋ねいただき、ご相談ください。

お値段やお約束ごとなどは当宿にはわかりませんので、直接ガイドさんにお聞きくださればと思います。

宿泊者のみなさんへ

  • 登山に関するご質問はメール(mail@nebukurou.com)でお願いします。電話が多く困っています。
  • 当宿では早朝出発のお弁当は作っておりません。事前にコンビニなどをご利用ください。
  • ガスや熊スプレーは飛行機に持ち込めません。事前に荷物と一緒に送ってくださっても結構ですが、宿泊日、代表者氏名を書いてください。
  • 通販で購入し、送付先を宿にする方法は送料がお得ですが、その場合は送り主の名前がわかるように手配してくれると間違いがなく助かります。「送り主Amazon」という荷物で区別がつかないのです・・・。
  • ガスはプリムスのガス(IP-250G)を販売しています。事前に申し込みいただければ確保しておきます。

熊スプレーのレンタル

昨今のクマ出没多発を考慮し、熊よけスプレーのレンタルをします。

山行1回につき3,000円です。

使用しても追加料金は不要です。

(ただし、万一紛失したり未返却の場合は実費15,000円いただきます)

ご用意している数に限りがありますので、事前にお申し込みいただくほうが確実です。

幌尻岳登山に便利な道具

幌尻岳に限らず、北海道の山を登る際に便利な道具をいくつかご紹介します。

こちらをどうぞ。

最後に

毎晩地図と写真を使って、登山案内、最新情報、注意する場所をお伝えしています。

地元の登山者目線で相談にものっていますので、自信のない方・不安な方は泊まりにきてください。

どんな優れた山岳救助隊よりも、どんな最新のヘリよりも、登山者の慎重な準備と計画に勝るものはないと思います。安全な登山はあなただけが作れるものです。

幌尻岳を楽しんでいただけたら嬉しいです。

おまけ・・・田中陽希さんが泊まられましたよ

2014年、田中陽希さんが幌尻岳に登られた時に来られました。

みなさんが車で行く道を全部歩いて行ったんですよね。

行けばそのすごさがわかるかも。

その時のエピソードなども興味あればお話しますよ。

出発の日。このあと大変だったそう。

<スポンサーリンク>